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第39話

「やっ……!」 「またイヤ? それ、聞き飽きました」  周くんは咄嗟に閉じかけた私の脚をガッシリおさえて開き、主張しだしてきた突起を直接擦りはじめる。遠慮なく擦り続ける指は止まることなく、でも決して(なか)に挿れることはない。 (こんなことしてる場合じゃ) (仕事に戻らなきゃ) (でも、もう……っ) 「……っ、ふ、ん、……っ!」 「先輩はいつもウソばっかり」  片手でシャツのボタンを乱暴に外し、首筋に吸い付かれる。キリ、と強めに吸われて痛い。  やめなさいと言いたいけど口を開けば喘ぎしか出てこないから、必死に両手で抑え続けることしか出来ない。頭を振ると視界の隅に時計があって、佐野が出て行ってから10分も経っていないことを妙に冷静な頭で理解する。 「ん! んんんっ…ふ、っ」 「社内でこうやって強引にされるの、本当は大好きなんですよね」 「ん、んん…!」  じゅぶ、と音が耳に届いた。  すぐに出し挿れをはじめた周くんの指が濡れていくのがわかる。社長室にじゅぶ、じゅぼ、と響いているのは間違いなく私の音だ。 「ねえ。この前のキス以外で、佐野さんと何かあったことはないんですか?」 「……、ん、……ん、ふ、っ……」 「首を振るってことは、ないんですね。大学時代も?」 「ん、んん…!」 「ふうん。……意外だな。本命には手出せないタイプか」 (なに、今なんて言ったの……?) 「先輩は気にしなくていいんですよ。コッチに集中して」 「ぅん……っ! ん、ぁ……っ」 「声漏れてる……もし外に佐野さんが待ってたとしたら、聞かせたい?」 「!……っ、ふ、……っ」 「はい、いい子」  静かに笑った周くんと目が合って、ようやく解放されるとホッとした瞬間―― 「ぅあっ……!?」  ずらされた下着の横から一気に挿入(はい)ってきた。  めいっぱい左右に開かされた私の脚を撫で、周くんは笑いながらもほんの少し顔をしかめる。 「……さすがに、キッツイ、な」 「ぁ、……んぅ、はっ……!」 「下着、つけたままって背徳感あっていいかなと……思ったん、だけど」 「ん、ん……っ」 「動くたびにオレのに当たって、(なか)の狭さとは別に、しめつける感じが……っ」  腰を揺らす周くんの息も揺れはじめた。  そのたびに、ん、と小さく漏らす息にどうしようもなく煽られる。ここは社長室で、みんな仕事中で、もしかしたら外には佐野が待っているかもしれない、そんな状況なのに。 「……まねく……」 「ん? なんですか先輩」 「は、やく……動い、て」  時間がないからとかそういうんじゃない。  ただ腰を揺らすだけの周くんの動きが焦れったくて焦れったくて、ひとつのことしか考えられない。 (もっと強くしてほしい) (周くんが欲しい) 「……ほんと、やらしくなっちゃいましたね」 「もう、も……っ、はやく……!」 「了――解」 「んあっ! ん、……っ、ん、あ、あ、あ……っ!」  下の突起を弄りながら激しく突いてくる周くんの背中にしがみついた私は、もう、声を抑えることを忘れていた。
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