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第21話

 こんなんじゃ足りない。もっと周くんが欲しい。 「……っあ、周くん……っ」 「なんですか?」 「……っ!い、じわる……!」 「ははは、やーらしい顔してる」 「あぅ、んっ、あ、あ、もう……」 「ん……っ、話の続きはいいの?質問してたよね、琴乃さん」 「あっ……!ん、ああっ、もう、もう、()れて……っ!」 「……っ」  太ももに挟んだ周くんのモノが、また大きくなった。  熱いソレがぬるぬるしているのは私のせいなのか彼自身のものなのかはわからない。 「煽ってくれるよ、ホント……っ」 「……っ?ん、あぁ、あっ!」 「マジで素質ありますね……っ」 「……っな、に……っ?あっ」 「………絶対Mだと思ってたんですよ。先輩、は」 「あっ……!」 「敬語攻めに弱いってのは、嬉しい発見でしたけど」 「あ、っ、あぁっ!」 「これから覚悟してくださいね、先輩……っ!」 「あぁあっ!」  ずちゅんと大きな音を立て、周くんが挿入(はい)ってきた。  これじゃさっきと同じで、付けてない――― 「はっ、……大丈夫……外に、出すから、……っ」 「んぅ、あっ、はっ、あ!」  横になったまま後ろから激しく責め立てられていく。    今夜はどうして佐野にあんな挑発するようなことを言ったのかとか、周くん自身についてだって教えてほしいことはたくさんある。  なんでも教えてなんてタイプじゃない。そうじゃなかった。  でもやっぱり、相手の立場というものを考えるくらいには、私は大人になってしまってるみたいだ。  隠す必要がなくなったっていうのは何のこと?  急に変わったように感じる周くんの強引な態度と、関係があるの?  でも、それを聞いて何かが変わってしまったらと思うと正直怖い。 「琴乃」 「あぁあっ!??」  ぐ、と肩をベッドに押し付けられて我に返ると、いつの間にかお尻を高くつきあげるような格好にされていた。  周くんの左手は私の左肩をベッドに縫い付け、右手は私の腰を引き上げて思いきり深くまで挿入(はい)ってくる。 「ぁっ……ふ、ふか……周くっ……無理……!」 「集中してよ」 「あっ、ん、あぁ……っ!」 「……っ、は……っ」  繋がっているそこが熱い。  ぐちゅぐちゅと音を立てながら引き抜かれて、突き()れられて、また抜かれて、大好きな指に敏感になった前の突起を同時に弄られて、頭の奥から足の先まで気持ちよさに呑まれていく。 「あっ、あぁ、気持ちい……っ!」 「っ……は、……っ」  周くんの息が聴こえる。  切羽詰まったような、堪えるように震える息で彼が今どんな状態なのかわかる。  顔なんてみなくたって、どんな表情をしているのかを思い浮かべることができる。 「っ……!なに、琴乃、締めつけ……っ」  それだけで快感と興奮を高められるくらい、私は周くんのことが好きだ。  激しく揺さぶられながらどうにか顔を後ろへと向かせ、揺れる視界で彼を捉えた。 「あ、まねく……っ好き……」 「……っ!!」 「あ!んぁ、あ、あぁあっ……!」 「も……っオレもムリ………っ」 「んぁ、あぁ、ん、いい…から…!」  周くんの動きがさらに早まっていく。  私はもうベッドに伏して与えられる快感に身を預けることしか出来ない。  彼の前では年上ぶったことなんて何ひとつ出来ない。  だけどそれがくすぐったくて心地よくて、これからもっとお互いを知っていけたらと思っていた。  でも―――それでいいのかなと、周くんの立場を知ったあの夜から、ぬぐいきれない不安が生まれたこともまた、現実だった。
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