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第5話 同意の上の監禁は、単なるラブラブなのです。

(なんでって……) そんな事聞かれても答えられない。 本気で好き、なんて言ったら絶対引かれる。 だったら単なるエロばっかの男だって 一冬、リズの面倒見てやる代りに、 カラダを要求するクズ男だって そう思われた方がマシだ。 「……もう入れるよ?」 頭はなんだか切なくてぐちゃぐちゃなのに、 カラダはもう、リズを求めてガチガチになってる。 欲しくて、欲しくて仕方ない。 「……なんでそんな事しか言わないの?」 「……だってリズがエロ過ぎるから」 その言葉を言った瞬間。 リズが大きな緑の瞳をゆっくりと瞬かせる。 ほろり、と眦から落ちるのは 綺麗な、綺麗な雫で。 「なんで……泣くの?」 「アリ君が……何を考えているか全然わからない」 「……だってリズなんてビッチなんだろ? 男だったら誰とでも寝るんだろ?」 俺の言葉にリズはぎゅっと唇を噛みしめる。 止めたかった涙は ぼろぼろと零れ落ちる。 「アリ君の……バカッ」 おバカなリズに、バカって言われて かぁっと血が上る。 「バカなのはお前の方だろ? なんで好きでもない男に こんな事されてんだよ。 誰とでもエッチするんだろ? だったら俺と……シタっていいだろ? あのな。お前わかってんのか? ……もう、リズを 誰のところにもやりたくなくて。 ……せめて冬の間ぐらい、 俺のところで独り占めにしたくて……」 もう好きな気持ちがぐちゃぐちゃで、 リズの淡く開いた唇に、 俺は子供みたいに唇を押し付ける。 瞬間、ふわり。って リズが俺のうなじに手を回した。 「……アリ君」 びっくりして唇を離すと、目の前でリズが、 涙目のまま眉を下げて、ふにゃりと笑う。 「……何?」 思わずつっけんどんに答えた俺に、 リズは自分から唇をそっと押し当てて、 ほわんっと頬を染める。 「……続き、聞きたいの。 『独り占めにしたくて』……なに?」 その言葉にかぁって熱がこみ上げてくる。 だけど、リズの瞳がさっきみたいに 悲しそうじゃなくて 少しだけ嬉しそうだから。 「……ずっと俺はリズが好きだった。 ずっとリズだけが欲しくて。 だけどお前は他の男とばっか遊んでたから。 でもきっと、リズはおバカだから、 冬の準備とかしてなくて、 困ったら俺のところに来るって思って。 だから一生懸命働いてお金を貯めた。 来たら、捕まえて。 一冬かけて、エロい事いっぱいして。 エッチ漬けにしてもう俺のところから、 二度と逃げられないようにしてやるって」 本音過ぎる俺の言葉に リズは、眉をぎゅーって寄せる。 「……アリ君ってばヘンタイ……」 ……ま、そう思うよな。 動揺している俺を見て、 何故か次の瞬間、リズはにっこりと笑う。 「でも、嬉しい……。 後。言っておくけど、 私、ビッチじゃないからね。 アリ君としかしないの。こういうのはっ。 ……ハジメテなんだよ?」 ぱあって頬を染めながらも、 そっと俺の頬に指を乗せて、囁く。 「他の男の子だったらゼッタイ嫌。 でもアリ君だったら…… ヘンタイでも、アリ君がいいの。 ──私はアリ君だけが好きだから」 ちょっ? 今なんて言った? 「……初めて?」 俺の言葉にコクリと頷く。 「でもって……俺が好き?」 ぱあっと頬を染めて、頷いて、 トロトロに溶けそうな、 最上級に甘い笑顔を俺にくれる。 「……だから優しく、シてくれる?」 **************** ハジメテのリズは、 慣れてない俺のせいで、 ちょっと痛がったり色々あったけど。 「アリ君……嬉しい」 最後には俺を全部受け入れてくれた。 当然、俺は我慢なんて一つも出来なくて。 あっという間にリズの中に 自らを迸らせてしまったんだけど。 「ごっ……ごめっ」 謝る俺に、リズはにっこりと笑う。 「そんなに私が好き?」 責めずにそう尋ねてくれるリズは、 おバカだけど、俺よりずっと賢い。 俺はその額にキスして囁く。 「……好き。大好き。 監禁して、エロ漬けにして 一生、独り占めしたいくらい好き」 「アリ君って、ほんとヘンタイ。 ……だけど…… ヘンタイなアリ君が私も大好き。 そだ……さっきのお茶、美味しかったな。 また飲ませてくれる?」 ──温かくて甘い、ホットチョコレート。 カカオは甘い甘い媚薬(おクスリ)。 「飲ませたら、リズがエロ可愛過ぎて、 また襲っちゃうけどいい?」 「……いいよ。だって……」 リズが俺の耳に唇を寄せて囁く。 「アリ君にされると、気持ちいいから、 どっちにしたって、絶対シちゃうもん。 ……アリ君にイッパイ、 えっちな事、して欲しいもん」 その言葉だけで、リズの可愛さに、 脳まで犯された俺は再び下半身に血が滾る。 「やっぱりリズは、 おバカでエロくて……」 ──世界一可愛い俺の恋人だ。 「ねえ、アリ君。 他にどんな監禁道具用意してたの? ……うわあ。コレ、えっちぃね。 全部……私で試してみたい?」 俺の用意してたエログッズを 楽しそうにベッドに並べるリズを見て、 たまらなくなった腹黒アリ君は エロエロなリズちゃんを押し倒す。 「リズをエロ漬けにして、 俺ナシではいられないカラダにしてやる」 思いっきり怖い声で言ったら、 「うん、アリ君漬けにしてっ」 リズが熱烈なキスをしてくれたのだった。
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