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〈第一章・21〉

「ん……っ」  胡蝶蘭はそれだけでぴくりと身を震わせて、鼻にかかった甘い声を漏らした。  たまらず、先端を咥え、舌先でねぶる。 「あ……ふ、う……」  咥内で、ぷくりと桜色の実が膨れた。  痛くないよう、下の歯だけでさりさりと尖りを擦り上げ、丹念に舐め上げる。 「んっ、んん……。ああ、そこは……あっ」 「胡蝶蘭、凄く敏感なんだね。可愛い。乳首、気持ちいいの?」 「主、に……可愛い、など……っ、なに、ごと……あっ、んんっ」  くるぶしまであるスカート部分をたくし上げる。  下着をつけていないため、すぐに淡い茂みが露わになった。  柔肉を撫でると、胡蝶蘭は甘い吐息を漏らした。  秘裂にそっと指を這わせる。くちゅりと湿った音がして、指先にぬめりがついた。 (胡蝶蘭の秘蜜――っ)  思わず自分の指を舐める。  甘酸っぱくて濃い蜜は、口にしただけで多幸感が押し寄せてきて、目眩がする。  直接これを啜りたい。  敏感な彼女が果てても、いつまでも舐め続けていたい。    欲望にかられて胡蝶蘭をベッドへ組み敷き、両脚を開いた。  忠誠を誓う真似事として、足の甲へキスを落とす。  しかし、僅かにも余裕があったのはそこまでだった。開いた両脚の奥から、蠱惑的な蜜のにおいが誘っている。  秘肉を割り開くともう、理性などどこかへ吹っ飛んでいた。 「胡蝶蘭……っ」  桃色の陰唇をはみ、小粒な陰核を口に含む。 「んっ……。あ……」  秘芽を舌先でつつくと、彼女はふるふると身を震わせた。  舌を柔らかく保ち、円を描く。硬く膨れた秘芽を優しく吸うと、胡蝶蘭は息を荒げ、蕩けるような声で(さえず)った。
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