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夜啼く鳥

 皇帝陛下は、ナイチンゲールを自分の寝所に召し上げました。皇帝にせがまれるままに、歌い続けていたナイチンゲールの姿が、いつの間にか、美しい女性の姿に変わっていました。 「これはいったい……どうした事だ」  姿を変えたナイチンゲールに、皇帝はとても驚きました。  一糸まとわぬその女性は、白くなめらかな肌に、豊かな乳房を隠すほどに長く、波打つような金色の髪をしていました。瞳は緑色で、深い湖のようにも、森の木々の色を映しているようにも見えました。 「陛下の涙のお力でしょうか……、それとも、私が、もっと皇帝陛下の側に居たいと願ったからでしょうか」  戸惑い気味に、慣れない体をもてあますようにしているナイチンゲールは、とても無防備であどけなく、皇帝陛下の劣情を駆り立てました。  姿を変えても、歌い続けるようとするナイチンゲールは、少女のように無垢なのに、月明かりに照らされる姿は妖艶で、愛撫されるのを待っているようにも見えました。  歌い続けるナイチンゲールを、皇帝陛下は後ろから抱きしめ、唇を奪いました。歌を中断されたナイチンゲールは驚き、唇を離そうとしましたが、皇帝陛下にがっちりと抱きしめられて身動きがとれません。そうして、逃げようとしているナイチンゲールの体を、皇帝陛下の指先がまさぐると、口の中を動き回る舌と、体を撫で回す指の感触に、ナイチンゲールの白い体は、熱をおびて桃色に染まっていきました。  呼吸を整えようと、わずかに唇が離されて、その隙をついてナイチンゲールは皇帝の腕から逃げようともがきましたが、今度は体を抱きかかえられて、寝台に押し倒されてしまいました。 「……何を、なさるのですか」  自分の体に起きた変化に戸惑いながら、ナイチンゲールが言います。その身を隠すこともしません。 「……お前は、美しい、声も、姿も」  ナイチンゲールの裸体を、じっくりと舐め回すように見て、皇帝陛下が言いました。 「全て……私のものにする」  そう言うと、再び皇帝陛下はナイチンゲールの唇をふさぎました。すると、ナイチンゲールも、皇帝陛下に習うように、たどたどしく舌をからませてきました。ナイチンゲールの舌の感触に気を良くした皇帝陛下は、ナイチンゲールの乳房を揉みしだき、すでに固く尖り始めた先端部分を指先でつまみました。  全身に響くようなその刺激に、ナイチンゲールが体を震わせると、ようやく皇帝陛下が唇を離し、今度はナイチンゲールの乳房を口に含み、舌で転がし始めました。 「ア……ア……アアッ……」  深まっていく快感に、ナイチンゲールが喉を鳴らすように声を出しました。それは、美しい歌声とは違った、皇帝陛下をも快楽の沼に引きずり込むような蠱惑的な声でした。 「ゆるす、もっと、啼くがいい」  そう言うと、皇帝陛下は、今度はナイチンゲールの乳房から腰を経て、小さな茂みを指で刺激し、ナイチンゲールの足を大きく開かせ、既に潤み始めていた桃色の秘部に舌を這わせました。 「アアッ!!」  快楽に溺れる声に、ナイチンゲールは腰を揺らし始めました。初めて与えられる快感に戸惑いながらも、ゆるやかに流されていってしまいます。  皇帝陛下は、ナイチンゲールをもっと啼かせたくなり、妃の誰にもしたことのないような愛撫をほどこしました。隠微な香りと、ナイチンゲールの甘い声は、皇帝自身をも狂わせていたのかもしれません。  舌で愛撫を重ね、濡れそぼったナイチンゲールの秘部に、皇帝陛下は自身の熱情を埋めました。そこは既に充分に潤い、熱いほどでしたが、わずかな固さを残していました。そんな固さすら、埋めていくほどに快感へ変わり、皇帝陛下は思い切り腰を突き入れました。  皇帝陛下の愛撫に、とろとろにとろかされたナイチンゲールは、喘ぎ、乱れ、ますます快感の声を漏らします。  抱き、重なる感触と、声が、皇帝陛下をさらに昂ぶらせ、激しい抽送の後、ナイチンゲールの、ひときわ大きな嬌声を合図に、二人は、共に果てていったのでした。
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